超めんどくさいミシン糸の話

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本日のブログは

パンツの裾直しをする際に使用するミシン糸のお話。



ミシン糸は番手と呼ばれる数字で太さが異なりますが

お直しするパンツによって番手を変えております。



例えば20番手はかなり太い糸で

デニムやワークパンツ向き。



30番手はそこそこ太い糸で上記以外の

パンツに適しております。










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メーカーによって微妙に糸色が異なりますので

ジーンズの裾直しに使うイエロー、オレンジだけでも

最低これくらいの色糸が必要になります。










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白糸でも完全に白の晒し、生成りがかった糸と

言った具合で、何せバリエーションがいるんです。




さらに糸素材にもいろいろ御座いまして


強度に優れたポリエステル糸、

味のある綿100%に糸、

ポリ糸に綿を巻きつけたコアヤーン糸etc





っで、ポリ糸は割と買いやすいのですが

問題は綿糸やコアヤーン糸。



一般的に需要の無い糸なのでオーダー製になるんです。




綿糸は洗濯によって色落ちし、糸自体が縮むので

現代の服作りでは必要とされていないのですが、

ウチで取り扱う服は綿糸縫製が結構多い。


どうせなら製品と同様の仕上げが良いと思いましてね。





っで

例えば20番手の綿糸のベージュが欲しい場合........


1巻3500円の糸を最低ロットで20本買わなければならないんです。


糸一色だけで7万円!!





まぁ工場も需要がない物の為に機械を動かすとなると

しゃーないですね。










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しか〜し

そんなお金はどう転んでも無いので

私は足掻きます。






老舗の糸屋さん

"西村福郎商店"




こういった問屋さんでは

運良く在庫があれば一巻きから売って貰えるケースがあるんです。




メーカーは糸を染める時に染め不良のB品が出ることを

想定し、少し多めに作るそうです。


その多めに作った分が稀に在庫として

問屋さんに流れるということらしいですね。












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古民家を改装した素敵な糸屋さんですね。








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ちなみに業務用のミシン糸は5000メートル巻きで

販売されております。


パンツ一本裾上げするのに1メートル程度の糸が必要なので、

5000本はいけるっちゅーことですね.........。
















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by grandguignoljapan | 2022-08-19 13:54 | 無駄話 | Comments(0)