2022年 04月 25日
弊店でのチェインステッチ
最近デニム類の入荷が続きましたので
裾直しについてのお問合せをいただいております。
弊店でお買い上げいただきましたパンツは
チェインステッチ、シングルステッチいずれも
無料でやらせていただいております。
2014年に購入しましたユニオンスペシャル 33700E。
チェインステッチはこのミシンで行います。
ユニオンスペシャル社は1800年代後半にシカゴで
生まれた特殊ミシン製造メーカー。
当初は袋物のバッグを縫うミシンを作っていたそうです。
弊店所有のミシンには黒金のプレートにシュトゥットガルトと書かれてます。
資料によるとドイツ第六の都市と言われるこのシュトゥットガルトに
1901年ミシン製造工場が出来たそうです。
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このミシンで裾上げをしたデニム。
綿糸で縫っておりますので、洗濯によって縫製糸が縮み
ボコボコとしたアタリが徐々に発生します。
ちなみに........
43200Gという初期型のユニオンスペシャルで
仕上げるとこのようにロープ状に捩れた強烈なアタリが発生します。
この43200Gというミシンは生地に対して斜めに針が落ちる
とっても不思議な設計。
日本のデニム愛好家が好むパッカリングという現象は
和訳すると"縫い縮み"で縫製不良を意味します。
でもこの不良具合がワークウェアを愛する人には味になるんだわな。
見た目もすっごく格好良いミシンなんすけど
今の相場は100万円くらいするので
とてもじゃないけど買えまへ〜ん。
ちなみに
シングルステッチはこの中華製ブラザーミシンを使って仕上げます。
このミシンは愛知県でDopeさんとかを扱っていた
セレショが廃業するときに譲り受けました。
この数年で中古の工業用ミシンもどんどんお値段が上がり
ユニオンは購入時の2.5倍ほどに!
厳しい時代になりましたわな.......。
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