Guepard team 比嘉さん


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めがね舎ストライク
代表の比嘉さん。


お客様一人一人にあったアイウェアを提案すべく、
ビスポークスタイルを展開する神戸を拠点とするショップです。




前回の記事はコチラからどうぞ。




まずギュパールの製造のお話を。



僕自身は2016年にめがね舎ストライクを立ち上げ
製造、図面を引ける拠点を作ったんです。


2017年からギュパールのサンプル作りや
生産管理をしております。





ギュパールの眼鏡って、フレンチヴィンテージの完コピを
目指すっていうのがベースになってます。

いろんなモデルがあるんですけども、
その全てに言えることがいくらかありまして。








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ギュパールのGP-09







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50年代のフレンチヴィンテージ





まずは分かりにくい部分になるのですがフレームの内側。
(赤線部分)

実はテレビジョンカットと呼ばれる手法で少しだけ斜めにカットしているんです。

それってパッと見では気付かないんですが、
よくよく気にして見てみるとこのラインが
眼鏡を立体的に見せる効果があるんです。



現代の眼鏡は平たい板をカットしていくんですけど、
カットしただけで、細かいカッティングを入れずに作るっていうのが
多いです。



つまり2次加工しないところが多いんです。
それは何故かと言いますと
日本で作ろうと思うと
職人さんの工賃..........まぁまぁ高いんですね。


それで2次加工すると原価が上がっていきます。

そういう背景もあり、あまり手をかけずに量産するっていうのが
割と普通になってきてます。





フランスにおける1940年代、50年代のモノ作りというのは
手をかけていたし、
モノも高価だったし、職人も手をかけることが普通だったんです。

そういう時代が作り上げていた眼鏡だったので、
今やると工賃もかかるし、職人にも嫌がられるんですよ。








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めがね舎ストライクの工房



2017年においてギュパールはストライクで作っていたんですよ。


2018年から鯖江に外注をお願いするようになって
テレビジョンカットする図面を工場に送ったんですけど、
当初『できない』って言われたんですよ。



それは何ができないかというと
テレビジョンカットを入れようと思うと、
それが入っているのが分かりやすい眼鏡しか
鯖江では作っていないと。


それは45度くらいの角度なんですね。


45度の角度で入れると確かに45度の面が出てくるんで
内側にカットが入っているのが分かりやすいんですけど
そうするとフレンチヴィンテージの造形では無くなってしまうんです。


フレンチヴィンテージは大体75度くらいでカットを入れているので、
そのさり気なさが良かったりするんですよね。


で、鯖江では作れないってなったのでわざわざ削る為のツールを
ギュパールが特注しています。


職人から言うと
『そんなんあんまり分からないっすよ』
って言われるんですけど、そういうところに拘って
作っていたりします。


パッと見、分かんないんけどね。






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ギュパールを見ていただくと分かるんですが、
全モデル、カシメと呼ばれる作りになっています。



今の眼鏡ってセル生地の中に蝶番を埋め込んで
接続しているものって多いんですけど、
1960年代の中盤まではカシメっていう製法しかできなかったんです。






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1950年代のフレンチヴィンテージ




ジーパンのリベットに似てまして、生地に穴を開けて
蝶番をセットして穴を開けたところからピンを刺して
内側から叩いて止めているんですね。


だからここにピン先の"モッコリ"が出ているんです。









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1940年代のフレンチヴィンテージ


画像のようなヴィンテージはさらに手が込んでまして、
ピンの先を削って平たく、フラットしているんです。



現行の眼鏡では当たり前のように
"モッコリ"は残るんですが、
これを見ると当時の職人ってやっぱり凄いなって思います。








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1960年代あたりまでのヴィンテージはフロントの形状が
フラットです。






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ギュパール特製フラットレンズ




当時はレンズにカーブを付ける製法が難しかったらしく、
ほとんどのアイウェアにガラスのフラットレンズが入っていたそうです。


さらに当時はレンズにコーティングをする技術がなかったので
パキッと反射するんです。

ギュパールではそれに合わせて、表面は反射防止のコーティングを入れずに、
裏面にだけコーティングを施した特注レンズを使用しております。











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ヴィンテージのアイウェアを輸送するときに使われていた
油紙の袋。




当時は眼鏡ケースに入れるという習慣はほとんど無かったようで、
素材が枯れないように油紙に入れて運ばれていたそうです。






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それらのバックボーンを参考にギュパールでも
油紙の袋を商品に同封しております。


異様に高いんです、この紙。

もう辞めたいんですが、意味合い的に辞められないんです........。






次回で最終章です。

コチラからご覧いただけます。



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by grandguignoljapan | 2020-02-02 15:07 | Creator`s file | Comments(0)