現店舗に引っ越してから約半年が経過しました。
グランギニョールでは商品だけでなく、
空間演出にも並々ならぬ拘りがありまして........
心が踊るようなディスプレーを本気でやりたいんです。
持ち前のフットワークの軽さで、
関西〜関東のアンティークストアにはかなり足を運びました。
アンティークの世界は奥が深く、
知れば知るほど100年前のフランス什器にのめり込んでいくハメに...........。
店内の『ここが微妙やねんなぁ〜』って部分に新たに設置する
ラックを探しに探しておりましたが、
ようやく出会うことが出来ました。
上の画像は1900年代初頭のフランスの宝石店、洋服店で使われていた
メタルラック。
アメリカのアンティーク什器は市場的にも
価値形成がしっかりされており、
日本にいても"お金を出せばそれなりに揃う"って現状だと
思うのですが、フランス物となるとそうはいかないんです。
広大なアメリカはお店の数も多く、
フランスとは物の現存数がそもそも違うでしょうし。
私が血眼になって探していたのは
Siegel Paris製のラックでした。
(上の画像です。まだ組んでいないのでただの真鍮の棒です。)
服飾関係の方には大変有名な
フランスのマネキンメーカー"STOCK MAN"。
(創業150年越え)
ディオールやゴルチエ、名だたるトップブランドがこぞって使用するマネキン界のKINGな訳ですが、
このSTOCKMAN社は1800年代後半にSIEGELという一人の男と出会う。
彼はマネキンやメタル製のディスプレー什器のスペシャリストで、
彼がSTOCKMAN社に加わり、
社名はSIEGEL&STOCKMANに変わります。
自社生産が可能な巨大ファクトリーも構えていたそうです。
日本ではSIEGEL製品の知名度は低いですが、
というより知ってる人に会ったことが無いです。
アール・デコ期のSIEGEL製品は本当に美しくて、
多少無理をしてでも手に入れたいと思えるシロモノでした。
棚板を乗せるだけのパーツにも意匠が光ります。
ネジ一本にしても社名や住所が刻印されていたりと
もうヤバすぎ。
近いうちにこれらのラックが設置され、
自分の思う"完全体"になりそうです。
もう、ここまできたらトコトンまでやりますでー。
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